高 橋 財 界 月 報 総 目 次
第 五 巻 (昭和十五年)
一 月 号
一、インフレ現象の激化と対策の重点 特にインフレと金融対策との関係を中心にして
(一)戦時経済統制と金融対策の位置
(二)購買力側面の統制不完全部面
(三)国民購買力規制の困難事情と対策の方向
二、経済統制強化の限界点と問題の所在
(一)経済統制強化の限度と問題の重点
(二)我が統制機構の現状と改革の方向
(三)戦時経済統制と人的要素の問題
三、本年経済界の位置と見透し
(一)事変経済第四年における我が経済界の基調
(二)物価問題及び貿易の前途如何と本年経済界の位置
(三)本年における金融界証券界の前途如何
四、第二次欧戦の経済的特質と世界物価の前途
(一)我が物価問題の重要因子としての世界物価とその帰趨
(二)今次欧州大戦の特質と交戦国軍需調弁の影響激変
(三)最近における世界物価の特徴とその動向
二 月 号
一、米内内閣の性格と財経政策の見透し
(一)現段階戦時統制経済は寄木内閣では処理至難
(二)戦時統制経済に対する官民の理解不十分とその余殃
二、戦時経済の再編成とその根本問題
(一)現下の我が経済不安の性質
(二)戦時経済再編成の必要とその方向
三、現下デフレ政策の特質とその影響
(一)デフレ政策の特質政策不安の出現と問題の所在
(二)戦時経済下におけるデフレーション政策の特質
(三)日常生活上の国民購買力収縮策としてのデフレ政策の必要とその意味
(四)市場の考える如きデフレ政策の能否
四、最近の我が国域貿易の動向とブロック開発力の実勢
(一)現下国域投資の意義と貿易より見たるその投資額
(二)我が国ブロック輸出の商品別内容とその推移
三 月 号
一、戦時統制経済の進展と統制目的の一新
(一)消極的戦時統制より積極的戦時統制へ
(二)長期建設戦的予算再編成の意義とその方向
(三)建設的統制への再編成とその重点
二、現下物資物価問題解決の本筋と増産問題の位置 並に闇取引根絶対策と増産問題の関係
(一)物価引上による増産対策の現段階における意義
(二)自治統制要求の重点と現下民間統制機構改革の必然
(三)現下における物価問題解決の根幹的方法
三、戦時経済統制の再編成と民間統制機構の問題
(一)いわゆる官治統制の欠陥と民間経済機構利用問題の意義
(二)自治統制要求の重点と現下民間統制機構改革の必然
(三)統制実施機関としての現下民間統制機構の欠陥とその改革の方向
四、我が第三国貿易に及ぼせる欧州戦乱の影響とその意義
(一)欧州戦乱の我が輸出入貿易に及ぼせる影響
(二)欧州戦乱勃発による我が輸出内容の若変
(三)最近の我が必需物資の輸入状態
(四)欧戦後の新事態と新貿易対策の必要
四 月 号
一、自由経済的インフレ対策と統制経済的インフレ対策
二、物価統制の債券と当面の重要課題
(一)闇取引横行の意味とその絶滅対策の重点
(二)物価統制不合理是正の重点
(三)府県の封建的物資政策と個人および府県のバーター制による変形闇取引
(四)統制違反問題の本質的再吟味
三、いわゆる「縮小再生生産段階」輸入論の意義とその誤謬
(一)縮小再生産段階論の台頭と問題の重点
(二)縮小「再生産段階論」の拠点としての生産指数の妥当性
(三)最近におけるいわゆる「生産減退」の性質如何
四、金融基調の二元化傾向とその重大意味
(一)金融界最近の特徴とその意味
(二)最近における我が金融基調二元化の実情
(A)都鄙問及び大小銀行間おける金融事情の背反傾向
(B)我が銀行預金増加の具体的内容とその跛行的現象
(三)有価証券投資と大小銀行の重要現象
五 月 号
一、政府側統制機構の根本改革が現下物資物価問題の解決の前提条件
(一)政府側統制機構の改革がなぜ絶対必要であるか
(二)政府側統制機構の改革が絶対的急務
(三)各省権限を前提としては現段階の戦時統制は不可能
(四)政府側現存機構不適格の其他事情
二、自由経済的財界観と統制経済的財界観
(一)現下における財界前途観の特色
(二)国債市価に顕現せる自由経済的財界観と金融機構上の変革
(三)産業界における自由経済的財界観の顕現と長期建設下の産業革命
三、戦時景気の反動か將叉新段階の展開か
(一)戦時景気反動論とその問題点
(二)産業利潤絶対額の最近における変動と戦時景気転換の意味
(三)戦時経済下における利潤率低下の意味
四、貿易基調の困難化とその意義
(一)欧乱後の輸出好転事情の解消と新危局に直面の我が貿易
(二)我が貿易困難化の諸事情とその対策の方法
六 月 号
一、連銀券および軍票相場下落の真因如何 なぜ法幣暴落に引きずられて来たか
(一)中支軍票下落の真因
(二)連銀券の下落真因
二、北支における物価政策とその逆効果
(一)物価政策を規定する北支の特殊条件
(二)北支従来の低物価政策が逆効果を来せる事情
(三)連銀券インフレ防圧と日本関係品物価政策の位置
(四)北支今後の物価政策如何
三、法幣悪性インフレの急性化状態
(一)今次法幣下落の特性
(二)悪性インフレ病状深刻
四、欧戦急展開下における我が戦時貿易の新傾向と今後の方向
(一)我が欧戦後貿易最近の注目すべき新傾向
(二)最近における輸出伸力の反動的後退とその主因
(三)最近における輸入状況の特色とその意味(四)我が戦時貿易今後の発展方向
七 月 号
一、独逸制覇に基づく世界変革の方向とその性格
(一)欧州戦局の結局的見透と問題の所在(二)世界の政治経済に及ぼす質的変革
(三)政治経済力の均勢一変に伴ふ世界の変革
二、独逸の欧州制覇と世界貿易の一大変革
(一)独逸の大勝と欧州広域経済の成立
(二)欧州広域経済の出現と世界貿易の本質的革命
(三)欧州新秩序の成立と世界貿易の量及び方向に及ぼす重大影響
三、独逸の大陸制覇と英国貿易に及ぼす影響
四、国民購買力の膨張は越峠縮減期に入る
(一)インフレ必至観を修正せしめる根本事情の成熟
(二)国民購買力膨張の反転縮減下
五、戦時統制経済と中小銀行の経営難問題
(一)中小銀行に対する統制経済の圧迫と経営悪化の実情
(二)中小銀行経営の前途とその対策の方向
八 月 号
一、『新体制』下における経済改造の主要点如何
(一)新経済体制を規定する基本事情
(二)『新体制』と産業陣形の改編
(三)『新体制』下の経済機構改編とその問題点
二、戦後の世界秩序と東亜モンロー主義の意義
(一)世界秩序としての地域的共同集団体制の支配的傾向の意義
(二)モンロー主義の世界的適用とその背景
(三)自由国際経済の終焉と地域的協同集団経済の生成―現代モンロー主義を生める世界の新事情
(四)地域的協同集団体制を生成せしめし軍事的事情
(五)地域的協同集団体制の世界史的意義―世界秩序としてのブロック経済の本質
三、近来における株価低落の性格
(一)近来における株価崩落とその現状
(二)近来における株価崩落の性格
(三)近来における株価低落の動因とその意味
四、注目すべき朝鮮経済最近の発展
(一)朝鮮貿易最近の発展とその意義
(二)移出入貿易に現れたる朝鮮産業の躍進
(三)大陸市場の形成と朝鮮経済の発展
(四)日満支経済ブロックより見たる朝鮮経済の位置
九 月 号
一、『公益優先』経済を如何にして確立するか
(一)統制の弊害とその克服の方向
(二)『公益優先』と『私益』の位置並にその性質
(三)『公益優先経済』の機構とその重点
二、産業新体制の根本機構とその重点
(一)新経済体制における機構問題の重点
(二)計画経済下の各産業階梯別分担任務と新体制
(三)民間経済新体制の概貌とその重点
(四)新体制における経済機能の機構的分業
三、預金増大傾向の頓挫原因とその影響
(一)資金蓄積増嵩傾向の鈍化の内容とその意味
(二)事業関係預金の増勢が一転を来せる原因
十 月 号
一、三国同盟の発展的意義
(一)三国同盟の世界的意義
(二)三国同盟とソ連の位置
二、三国同盟と我が経済の位置
(一)一時に併発せる内外経済事情の一変
(二)インフレ防圧成功と我が戦時経済の現位置
三、英米の対日経済圧迫力と我が経済の対抗力
(一)英米の対日経済圧迫とその影響
(二)英米の邦品不買とその影響
(三)三国同盟の我が経済に及ぼす光明面
(四)英米の対日物資供給禁圧と我が経済の対抗力
四、金融硬化対策としての資金需要調整とその方向
(一)金融硬化の原因とその前途
(二)最近における我が資金需要の使途別状況
(三)我が民間事業投資の減退とその意味
五、巨額の戦費の戦後における後始末如何
(一)借金政策とその後始末の問題
(二)戦後、借金処理の方向
十一 月 号
一、財界対策軽視の要因と経済志気昴揚策の重点
(一)統制経済と財界対策の位置
(二)財界対策重視の必要とその理由
(三)財界対策主管省の機能退化と新機関の必要
(四)経済志気昂揚の財界対策の主要点
二、環境一変と経済統制の根本的再吟味
(一)経済統制従来の基礎条件とその環境一変
(二)インフレ危機完圧と新危局段階の経済統制
(三)物価統制の再吟味
三、世界戦局と第三国景気の悪化
(一)戦争と第三国景気との関係の激変
(二)軍需景気に不況相殺力乏し
四、英米依存の離脱問題と我が貿易従来の依存度の研究
(一)英米ブロックの我が貿易に占める位置
(二)我が全貿易(含台、鮮)から見た英米ブロックの位置
(三)英米ブロックの占むる位置の特異性
十二 月 号
一、官界新体制の必要とその重点 ―民間経済機構新体制に照応してー
(一)経済新体制要綱の決定と官界新体制問題
(二)官界新体制なき経済新体制の重大欠陥
(三)官界体制の計画経済的重大欠陥と之を克服新体制
(四)官界体制一新の重点
二、経済新体制と資本の性格並にその位置
(一)新体制下の資本の役割
(二)資本を改革して新体制下の有力要素化せよ
三、経済改革と問題の重点を明確にせよ
(一)自由経済的希望と統制経済的希望
(二)戦時緊急策と制度の根本改革との混合
四、東亜共栄圏建設の世界経済的意義
(一)東亜経済従来の隷属的位置とその解放
(二)東亜経済の独立とその主体条件
(三)東亜共栄圏確立の世界経済的意義
五、東亜共栄圏の世界における資源的位置
(一)東京共栄圏の資源的位置の概算
(二)共栄圏資源の現状とその世界的位置
(A)鋳物資源
(B)食料及びその他の植物資源
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