（附録）高 橋 財 界 月 報 総 目 次　

　　第　三　巻　（昭和十三年）

一　　月　　号
　一、金融緩和と前途
　二、新増税案における産業編圧と金融編護
　　（一）産業編圧の新増税案
　　（二）産業編圧増税の改正案
　三、いよいよ本格化する事変物価とその動向
　　（一）インフレ的事変物価不顕現の諸要因と今後の物価事情
　　（二）事変物価の本格化とその特色
　　（三）事変物価と消費統制の本格化
　四、事変による支那経済の荒廃とその復興の前途
　　（一）戦局の越峠と支那経済復興問題の意義　
　　（二）事変による支那財貨、施設の破壊額　
　　（三）経済建設資金の源泉と支那経済の蓄積力
　　（四）支那経済復興のための外資輸入と日本の地位
　五、戦勝の意義と戦後における東亜ブロックの躍進
　　（一）支那事変のブロック経済的意義
　　（二）東亜ブロックと日英経済の位置
　　（三）列強の輸出市場としての東南洋と日英米の位置
　　（四）東南洋の原料購買者としての日英米の位置　
　　（五）東南洋貿易全体における傾向
　　（六）東亜ブロックへの基礎条件成長

二　　月　　号
　一、長期戦化と事変根本対策の急要
　　（一）中途半端の事変対策の重大危機
　　（二）長期戦根本対策とその重点
　　（三）断乎たる消費統制策を実施して国際収支難と国民生活不安とを一掃せよ
　二、いよいよ本格化する金融緩和とその事情
　　（一）金融緩和の前途に対する疑惑の介在
　　（二）一般的金融不緩和論の誤謬
　　（三）今後における金融緩和の実際事情
　三、起債市場再開とその金融的影響
　　（一）起債蓋明け人気とその意味　
　　（二）起債閉塞による民間資金調達法変化とその影響
　　（三）起債杜絶と大銀行への影響
　　（四）起債市場再開と金融偏塞の調査
　四、世界景気の現状と日本に及ぼす影響
　　（一）世界経済の構造的変化と米国の世界景気指導性喪失
　　（二）英国景気の動向
　　（三）米国景気の前途
　　（四）原料生産国の景気の推移
　　（五）世界景気当面の動向と日本への影響

三　　月　　号
　一、事変物価の特徴と物価対策の重点
　　（一）事変物価の特徴と物価対策の重点
　　（二）事変事変物価対策の主目標
　　（三）事変物資対策とその方法
　　（四）事変物価政策の方法
　二、産業偏圧新税案の不合理とその重大結果
　　（一）新税の産業圧迫とその重点
　　（二）新税の産業投資に及ぼす重大影響
　　（三）金融偏護理由の誤謬
　三、株式市場の位置における近時の変動

四　　月　　号
　一、公債五十六億円と消化対策の重点
　二、配当制限問題の意義とその逆効果
　　（一）配当制限問題の再燃と問題の重点
　　（二）現下における配当制限の諸目標
　　（三）配当制限に代るべき他の有効手段
　　（四）配当制限の一大弊害
　三、事変経済の本格化と財界の位置
　　（一）事変経済本格化の意義
　　（二）事変物価の非景気性
　　（三）事変経済対策の本格化とその影響
　　（四）景気の跛行性と複雑性いよいよ激化
　四、最高価格公定制の失敗理由と成功の条件
　　（一）事変対策としての最高物価制の盛行とその効果　
　　（二）公定価格の有効限界と政策破綻の実情
　　（三）最高物価公定失敗の弊害と根本対策の急要
　五、増税案の修正通過とその投資に及ぼす影響
　　（一）修正税制と公社債対株式税引利回比較　
　　（二）借入金による株式所有の一大不利化

五　　月　　号
　一、戦時貯蓄運動の根本理論に対する当局の誤謬と運動方針の混迷
　　（一）『国民貯蓄奨励運動』の建前と問題の根本点　
　　（二）戦時経済に対する当局の根本理論の誤謬　
　　（三）消費節約運動における政府の左顧右眄
　二、金融界の短資横溢、起債市場停滞とその帰趨
　　（一）長資短資乖離の金融界
　　（二）起債界停滞の根因如何
　　（三）起債界停滞の金融技術的要因
　　（四）短資横溢、長資不円滑の意味、前途
三、最近株界反動の性質とその前途
　　（一）最近の株価反落の根本原因とその性質　
　　（二）平時的インフレから煎じて戦時インフレへの転換
　　（三）最近の株式反落の『其他』原因と株界の前途的インフレへの転換
　四、米国景気再後退の根因と再インフレ景気策の前途
　　（一）景気再後退の根本要因　
　　（二）米国経済の基本地位の一変と米国景気平常水準の変革
　　（三）米国景気の新平常水準と米国景気の現地位
　　（四）大インフレ案の再登場と米国景気の前途

六　　月　　号
　一、内閣改造強化の意義
　二、物価対策の戦時体制化とその重大影響
　　（一）戦時物価対策の目標と物価調整の基準
　　（二）平時的物価政策の破綻と戦時物価体制の登場
　　（三）戦時物価統制と財界への影響
　三、戦争好景気から戦争不景気への変転
　　（一）これ迄、戦争が好景気をもたらした訳
　　（二）戦争●好景気来の消滅
　四、英国を指標とする世界景気逆転の性質とその前途
　　（一）英国貿易逆転とその景気的意味
　　（二）英国貿易逆転の性質
　　（三）世界的戦時経済と平和原料への重圧
　　（四）大軍拡と景気の前途
　五、事変下における産業労働問題の特色とその影響

七　　月　　号
　一、戦時経済の本格化と戦時統制の特徴
　　（一）戦時経済本格化の意義
　　（二）戦時経済化と経済体制変革の重点
　　（三）戦時統制は本質上一時の非常対策
　二、いよいよ整備せる戦時経済体制と財界への影響
　　（一）戦時体制確立の財界的観点
　　（二）戦時体制強化の財界圧迫の側面
　　（三）戦時統制強化の好影響の側面
　三、戦時統制の強化と景気の位置
　四、金融の一大緩慢来と預金利下の時期
　　（一）銀行資金激増の実情
　　（二）銀行預金急増の意味と金融の前途
　　（三）銀行遊資の激増と資金運用難より起る今後の問題
　五、世界不況深刻化と日支事変に及ぼす影響　
　　（一）世界不況と日本の関心点
　　 （二）世界不況は日本の対戦経済力を寧ろ強化す
　　（三）海外不況に基づく輸入減少額の具体的推算

八 　月 　号
　一、 我が戦時経済と前途の見透し
　　（一）戦時経済体制本格化と物資需給前途の見透し
　　（三）所要資材供給増大の見透し
　　 （三）所要資材今後の需要情勢
　二、産業偏圧税制株価暴落と応急修正私案
　　（一）産業変圧増税の弊害爆発す
　　（二）事変税の弊害是正の当面的修正とその方向
　三、輸出貿易の前途如何
　　（一）最近迄の輸出減退とその理由
　　（二）輸出衰退原因の一過と今後の輸出
　　（三）新貿易体制と輸出振興の前途
　四、金融の変態的一大緩和と株式市場の前途
　　（一）株式供給過剰論の真相とその前途
　　(二）資金用途今後の激減事情とその意義
　　（三）投資構成の変化と株式需給前途の好転

九 　月 　号
　一、 緊急戦統制の意義とその改善の急務
　　（一）最近の戦時統制その問合せ性
　　（二）戦時統制改善の所要点とその方向
　二 、現下経済統制の特質と統制今後の帰趨
　　（一）問題化せる今後の統制と問題の所在
　　 （二）戦時統制の緊急的一時性
　　（三）事変後における統制とその主側面
　　（四）長期建設戦的統制と戦時統制とその差異
　三、戦時統制強化の経済的摩擦とその位置
　　（一）我が国民経済現下の根幹的構成と統制に基づく摩擦の位置
　　（二）統制の積極面との相殺的位置
　　（三）戦時における物価抑制の意味
　　（四）戦時統制強化の総合的成果とわが経済位置
　四、企業資金に社債重要時代来らむ
　　（一）起債界復興と注目すべき新傾向の台頭
　　（二）事業資金中の社債位置の近年における変態的急降下とその事由
　　（三）重工業化学工業の社債活用過少の問題
　　（四）社債重要の新時代展開の予見とその事由

十 　 月 　 号
　一、増税と税制の根本理論に再吟味を要す
　　（一）平時租税論と戦時租税論を峻別せよ　
　　（二）従来の財政・税制理論に根本的再吟味を要する主点
　二、戦費インフレ防圧度の真相と注目すべき重大問題
　　（一）事変勃発後のインフレとその消化　
　　　（Ａ）事変勃発後以降の表面的公債消化状態
　　　（Ｂ）実質上のインフレ消化状態とその意味
　　（二）インフレ防圧実力の真相と新対策の急要
　三、物価統制の第二段階転入と問題の重点
　　（一）戦時物価統制第一段の指名とその一過　
　　（二）根本的物価対策としての物資需給調整の急務
　　（三）今後における公定価格制調整問題の重点
　四、経済統制と証券取引所の位置
　　（一）現下における株式取引所の不安の実態
　　（二）株式市場の投機性減少とその経済的意味
　　（三）統制経済下における取引所の存在意義
　　（四）新段階における取引所発展の方向

十一　月　　号
　一、武漢攻略後の我が経済位置と戦時経済政策発展の方向
　　（一）武漢攻略が我が戦時経済位置に及ぼす影響
　　（二）臨時応急の一時対策より計画的持久対策への転換とその重大意義
　二、戦局の新段階と経済統制の前途
　　（一）所謂統制強化問題を規定する諸要因
　　（二）国家総動員法発動の意義
　　（三）第十一條の発動問題と問題の所在
　　（四）戦局一段落後の物資需給の見透し
　三、武漢攻略に対する第三国の平価を注目せよ
　　（一）事変と背後の第三国関係
　　（二）武漢攻略と海外の対日平価激変の気運
　　（三）武漢攻略に由よる我が経済の有利化　
　　（四）廣東、武漢喪失と支那側の最大打撃点
　四、株式偏圧税制による産業圧迫の実相
　　（一）株式偏圧税制の産業圧迫　
　　（二）株式偏圧増税による資本秩序の混乱と資本の能率的使用の阻害
　　（三）株式標準利回反騰の形における産業コストの増大

十二　月　号　
　一、戦時財政経済今後の最重大問題
　　（一）膨大予算と破綻防圧の重点の一変
　　（二）経済的破綻防圧対策の新重点とその重大性
　　（三）経済総力の軍予算集中予算運営の革命必要
　　（四）議会より財政権の一括委任を受け三ヶ月毎に実行予算を作れ
　二、配当制限大蔵省案の弊害とその是正策
　　（一）配当制限大蔵省案の持つ重大弊害　
　　（二）大蔵省案配当制限と企業心の頽廃乃至不健全化
　　（三）一律的配当制限に対する弊害是正対策
　三、新興企業金融の新段階顕現と金融情勢の前途
　　（一）銀行の証券投資とその方向転換
　　（二）起債市場最近の特徴とその意味
　　（三）総動員法発動による企業金融の変化と起債界の位置
　　（四）金融情勢の前途と社債時代の進展
　四、海外市場景気より見たる我が貿易の前途
　　（一）現下世界景気の基調と我が貿易上の最大関心点
　　（二）米国の軍拡乗り出しとその一般景気扇揚力
　　（三）英国再軍備の急進化とその世界景気振興力　
　　（四）世界景気の前途と我が貿易問題の重点