経済倶楽部講演   総合研究所 ホーム



 ◇「経済倶楽部」は昭和6年に東洋経済新報社が社屋を移転するのに伴って創立されました。当時は,旧平価による金解禁後の不況で,政財界と言論界を巻き込んだ経済政策に関する論争が盛んでした。この論争の場をこの「経済倶楽部」は果たし,評価を得ました。

 ◇太平洋戦争の戦局が激しくなった昭和19年12月から昭和20年にかけては、一時講演会は中断されましたが、戦後昭和21年2月から再会され、それ以後、日本経済を中心として政治、外交、技術など多様な問題に関する講演会を開催し、現在に至っています。


 ◇創立初期の昭和7年頃には日本経済に関する講演会や座談会が頻繁に行われており、高橋亀吉は「経済倶楽部」の講師として、人気を博していました。たとえば、昭和7年10月には、(金輸出再禁止後の)「景気転換の可能性」について、高橋亀吉を始め飯田清三、石橋湛山、西野喜与作、小汀利得、勝田貞次、山崎靖純、安田与四郎、三浦鉄太郎(司会)各氏の座談会を三日間にわたって開催した。各氏は当時著名ないわゆる「街の経済学者」であり、経済倶楽部にとっては講師の常連であった。
                                            −経済倶楽部小史より

                        ○参考:経済倶楽部事務局『経済倶楽部五十年』昭和59年.



 高橋亀吉文庫 経済倶楽部講演

・本学の「高橋亀吉文庫」に『経済倶楽部講演』が一部所蔵されています。