代表作紹介   総合研究所 ホーム

  経済学の実際知識

 高橋亀吉が33歳の時に出版した処女作であり、「高橋経済学」の理論的出発点となったものです。当時、高橋亀吉は東洋経済新報社のベテラン記者であり、この類の書としては異例の発行部数を記録しています。     

  金融の基礎知識

 金融論に関する基本的認識が「正貨」の制限と「銀行の営利心」で組み立てられていた当時、「信用制度の発達」と金融機関としての「銀行」の社会的使命の変化を取り込んで書かれています。
※『動態金融論』は『金融の基礎知識』を増補・改訂・改題したものです。

  明治大正農村経済の変遷

 日本資本主義発達史

  明治大正産業発達史

 日本の産業は海外の模倣から始まりましたが、経済・産業の発達によって単に模倣だけでは発展に限界が生じてきました。産業発達の源泉を再考して、本来の産業発達の原動力を探求したものです。

  日本財閥の解剖

  金輸出再禁止論

 日本が金解禁の荒波に襲われ、平価に関する意見が分かれたとき、その論争を自分の視点から整理すると共に、金輸出再禁止の理論的バックグラウンドを提示し、新平価出直論の根幹的部分に関して纏めたものです。

  ソシアル・ダンピング論

  実践金融論

  「畳の上の水練」では実際に泳ぐときにはほとんど役に立たないと同様に、金融の世界でも単に机上の理論ではなく、実践を伴った認識が重要となります。この観点から実践的金融論を組み立てています。
※『日本金融論』では、日本における金融の実際機構・制度に焦点を当てています。

  経済理論の革命時代

  日本工業発展論

  戦時物価統制論

 大正昭和財界変動史(全3巻)

 とともに、経済史三部作の一つ。日本経済史上最も波乱に富んだ大正・昭和前期の経済の変動について、その軌跡を豊富な資料に基づき実証的・総合的・立体的に解剖したものです。本書は自由経済の知識を得る上での貴重な好文献です。(東洋経済新報社、上巻:大正編、昭和29年、中巻:昭和編(1)、昭和30年、下巻:昭和編(2)、昭和30年)

  動態金融論

 日本近代経済形成史(全3巻)

 アジアが植民地化される中で、日本だけが近代経済へと急速な発展を遂げました。その主要要因を江戸期から明治20年に及ぶ形成期を対象としています。(東洋経済新報社、第1巻、第2巻、第3巻、いずれも昭和43年)

  日本近代経済発達史(全3巻)

 近代経済への胎動が始まった明治20年代から日清・日露戦争をはさみ、大正3年の第一次大戦に及ぶ明治経済の発達過程を多目的・総合的に解明した著書であり、ライフ・ワークといわれるものです。(東洋経済新報社、第1巻、第2巻、第3巻、いずれも昭和48年)

  戦後日本経済躍進の根本要因

  日本の企業・経営者発達史



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 大正・昭和経済変遷の観察と評論

 高橋亀吉は著書の序文において、当時の経済問題の所在・特徴などとともに、著書の背景を記録しています。それらの序文を集大成してまとめたものが本書です。これには各著書の目次も集成して付録として加えられています。(投資経済社、昭和42年)

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 以下は高橋亀吉は自らの評論活動についてまとめています。

 経済評論五十年−私の人生とその背景−

  高橋経済理論の60年

  私の実践経済学

 高橋亀吉の神髄は「実践」的経験にあります。少年の頃より実務を経験し、机上の経済学とは異なった視点から経済活動を観察するとともに、各界の人々との交流の中で知識を培ってきました。それらの経験や観察を背景に打ち立てた理論です。