山口102  頂海山山麓
県位置コード 名  称 コード
山口102 ちょうかいさん Mis-pedm-1-1-YAGC
頂海山山麓
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
その他の地形 ペディメント A 中S
所 在 地 図 幅 名
山口県 大島郡大島町 2.5万 大畠・阿月(松山)
    解  説
 
 屋代島(周防大島)西部の頂海山(標高454.9m)の山麓部にはペディメント(山麓緩斜面)が見られる。ペディメント状地形の発達するのは,おもに北部と西部山麓である。
 北部の緩斜面(大島町西屋代)は,全体的に緩斜面部に谷や尾根が少なく,面的に緩斜面が分布する。標高はほぼ100m以下に発達している。このタイプの典型例として知られる広島県三原市南方の高根島の緩斜面と似たタイプといえる。
 一方,海に面した西部(大島町志佐)の緩斜面は,標高100〜200m以下に発達し,開析が進み,緩斜面化した尾根・谷の地形が見られる。地質は標高200〜300m以上の山頂部は,瀬戸内層群(安山岩類)からなり,山麓部は領家花崗岩類に属する古期花崗岩類(ミグマタイト)からなる。傾斜の変換点と地質の差とは一致しない。また,同じ古期花崗岩類からなる斜面でも緩斜面の発達しないところもある。
 


1 頂海山の西斜面


2 山麓斜面の露頭


3 東方の嵩山南東斜面