山口98  吉部の大岩郷
             
県位置コード 名  称 コード
山口98 きべのおおいわごう Cli-bflo-1-2-YAGC
吉部の大岩郷
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
気候地形 岩塊流(岩塊斜面を含む) *B
所 在 地 図 幅 名
山口県 厚狭郡楠町西吉部 2.5万 湯ノ口(山口)
    解  説
 
 楠町西吉部(上市)の西約1.7km,長門丘陵中の山(標高329m)の中腹(標高約190〜260m)にあって,北東方向に傾斜する浅い谷を埋めるように広がる岩塊流。
 約15haの範囲に,長径1〜4mの巨礫が数mの高さに重なっている。北西約3kmのところにある「万倉の大岩郷」に比べ礫はやや小さいものが多い。礫が露出し観察しやすい範囲は,幅10〜40m,奥行き150〜200mの部分で,礫の間の充填物(マトリックス)はほとんどない。礫は付近の山体と同じ花崗閃緑岩である。
 近くには巨礫の散在する類似した地形が認められ,道路の建設によって露出した斜面には,風化した基盤岩の上に,風化した赤色のマトリックスで充填された巨礫がのっているのが観察される。成因についてはまだ定説がない。
 昭和10年12月,国の天然記念物に指定された。
 


1 吉部の大岩郷(上方)


2 吉部の大岩郷


3 マトリックスに埋まった巨礫