山口97  万倉の大岩郷
県位置コード 名  称 コード
山口97 まぐらのおおいわごう Cli-bflo-1-1-YAGC
万倉の大岩郷
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
気候地形 岩塊流(岩塊斜面を含む) *B
所 在 地 図 幅 名
山口県 美祢市伊佐町奥万倉 2.5万 伊佐(山口)
    解  説
 
 万倉の大岩郷は美祢市奥万倉の有帆川上流の谷を東へ約1km,長門丘陵中の山(標高440.3m)の中腹(標高350m付近)の南斜面にある。浅い谷を埋めるように多数の岩塊が集積している。このような地形は岩塊流と呼ばれる。
 集積した巨礫の径は1〜6m,厚さ数m以上に堆積し,広さは27haに及ぶ。礫が露出し観察しやすい範囲は,標高 300m付近の幅100m,奥行き150mの範囲である。この部分には,礫の間の充填物(マトリックス)はほとんどない。礫種は付近の山体と同じ花崗閃緑岩である。全体として,緩傾斜の山地斜面の浅い谷を埋めるように巨礫が分布する。この地点から,東南約3kmある「吉部の大岩郷」に比べ,全体に大きな礫が多い。
 昭和10年12月,国の天然記念物に指定された。
 
 


1 万倉の大岩郷(中央)の斜面


2 万倉の大岩郷


3 案内板