山口96 木屋川河口周辺の干潟 | ||||||
県位置コード | 名 称 | コード | ||||
山口96 | こや | Coa-tida-1-2-YAGC | ||||
木屋川河口周辺の干潟 | ||||||
地形種 | 地形項目 | 重要度 | 規模 | 保存度 | ||
海岸地形 | 干潟 | B | 中 | B | ||
所 在 地 | 図 幅 名 | |||||
山口県 下関市・厚狭郡山陽町 | 2.5万 小月(山口) | |||||
解 説 | ||||||
周防灘の北西部は鈍角に開いた三角形状の入り江(ここでは小月湾と呼ぶことにする)となっている。この小月湾の北端には,長門丘陵を開析しながら,南西に流下してきた木屋川が口を開けている。小月湾では木屋川河口を中心に,東西沿岸の広い範囲が干潟となっている。湾西部の下関市長府付近から,湾東部の山陽町埴生にかけては,沿岸から幅500m以上の干潟が連続する。最も幅が広くなるのは,木屋川河口から南の沖合に広がる部分で約3.5kmに達する。木屋川や小河川の神田川・前場川の川筋(澪)は,やや水深が深くなっている。 小月湾に広い干潟が広がっているのは,氷期の海面低下時に,陸化していた周防灘を東へ流下する河川の最上流部にこの付近は当たっており,元々浅い海域であったことに起因している。 小月湾周辺は沈水性の海岸で,自然に形成された陸側の平地は極めて狭かったため,干潟の干拓や埋め立てが近世以降盛んに行われ,現在は農地・工業用地・海上自衛隊基地などに利用されている。 |