山口89  室積半島
県位置コード 名  称 コード
山口89 むろづみ Coa-tomb-1-1-YAGC
室積半島
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
海岸地形 トンボロ及び陸繋島 *C 中S
所 在 地 図 幅 名
山口県 光市室積 2.5万 光(中津)
    解  説
 
 光市室積の町が立地する小半島(室積半島)は,トンボロと陸繋島からなる。周防灘に面する山口県南東部の海岸は北西−南東方向に直線的に延び,ここから,鉤の手状に突き出した小半島が室積半島である。峨嵋山(標高116.9m)を主峰とするかつての離れ島が,砂嘴の発達により本土と繋がれた。小規模ではあるが典型的なトンボロ(陸繋砂州)と陸繋島の地形である。
 半島西方には,半島の西約5kmの島田川河口から運ばれた土砂によって,砂浜(室積海岸)が形成され,半島にまで到達している。半島東部では,峨嵋山南麓を侵食した波や沿岸流によって,先端部に小砂嘴(象鼻ヶ岬)を形成している。その内側は,波静かな室積湾(御手洗湾とも呼ばれる)となっている。
 室積海岸から半島一帯にかけては,瀬戸内海国立公園の一部である。また,峨嵋山一帯は「峨嵋山樹林」として国の天然記念物に指定されており,南麓の海岸は「光のクサフグ産卵地」として県の天然記念物に指定されている。トンボロの南西部には干拓地・埋立地がある。
 


1 室積半島


2 トンボロ上に集落が広がる


3 トンボロ上の集落


4 室積海岸から見たトンボロと陸繋島(先端の小山)