山口84  秋穂浦の浜堤
             
県位置コード 名  称 コード
山口84 あいおうら Coa-beac-2-1-YAGC
秋穂浦の浜堤
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
海岸地形 浜堤 D 中線
所 在 地 図 幅 名
山口県 吉敷郡秋穂町 2.5万 台道(山口)
    解  説
 
 周防灘に指のように突き出した小半島(秋穂半島)に囲われた秋穂湾奥部にある浜堤。東の秋穂浦から黒潟南を経て,緩やかに南に弧を描きながら延び,西の小山(標高62m)の麓の長浜集落に至る。長さ約1.8km,幅100m前後。標高は5〜6m。長浜側では,浜堤は分岐し,撥状に広がっている。
 浜堤の南の秋穂湾側は,遠浅で,干潟が広がる。北側は元禄年間の干拓によってできた黒潟開作地が広がっている。秋穂浦の浜堤は,もとは秋穂浦と長浜の間に形成された砂州(陸繋砂州)であり,背後の干拓地はかつての潟湖(ラグーン)性の低湿地であった。
 浜堤上は集落・墓地・畑・松林,一部は工場として利用されている。浜堤西部では護岸の前面にテトラポッドが設置されている。秋穂湾は「クルマエビ養殖発祥の地」と言われ,漁港の施設のほか,養殖場・内海栽培漁業センター・水産試験場などがある。浜堤背後の干拓地(黒潟開作)は大部分が水田となっている。
 


1 秋穂湾奥部の浜堤


2 弓なりに延びる浜堤


3 前面の干潟