山口79  武久海岸北方のノッチ
県位置コード 名  称 コード
山口79 たけひさ Coa-notc-1-1-YAGC
武久海岸北方のノッチ
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
海岸地形 ノッチ(波食窪) D
所 在 地 図 幅 名
山口県 下関市武久町・新垢田西町 2.5万 下関(福岡)
    解  説
 
 下関市西部は響灘に面し,海岸線はほぼ南北に延びている。そのなかの中心市街地やや北寄りに,砂浜海岸の武久海水浴場がある。この砂浜から北方は,響灘に突き出した海食崖や波食棚のある岩石海岸になっている。新垢田西町付近では台地状の地形を侵食して20〜30mの海食崖を形成している。海食崖の基部には,礫岩や砂岩からなる第三紀の幡生層(武久礫岩)を削り込んでノッチ(波食窪)や海食洞が形成されている。ノッチは高さ2〜3m,奥行き1〜2m,海食洞は三角形状の洞口を持ち,奥行きの浅いものが多い。崩れかかったものもある。礫岩からなる波食棚も見られる。
 海食崖の上は,崖の近くまで住宅地としての開発が進んできている。北端では,国土交通省の沖合人工島「長州出島」への出入り口として,架橋工事が進んでいる。
 


1 武久海岸


2 ノッチ


3 ノッチと海食洞


4 波蝕棚