山口63  新橋町付近の旧河道
県位置コード 名  称 コード
山口63 しんばし Flu-old-1-2-YAGC
新橋町付近の旧河道
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 旧河道 D 中線
所 在 地 図 幅 名
山口県 防府市新橋町 2.5万 防府(山口)
    解  説
 
 防府市の市街地が立地する防府平野は佐波川の形成した扇状地状三角州である。北東−南西方向の構造性の河谷を南西に流下した佐波川は天神山(標高166.9m)の西で,河谷を出て緩やかな傾斜の扇状地を形成するやいなや,すぐに瀬戸内海に達し,その前面に三角州を形成した。三角州の前面には数列の砂州が発達し,その沖には干潟が広がっていたが,干拓や埋め立てによって多くは陸地化している。現在の平野面はこれらの人工面が広い面積を占めている。
 現在の佐波川河道は,堤防によって三角州内部に固定されているが,平野面には緩扇状地の網状流路の痕跡をとどめる多くの旧河道〜旧流路が認められる。多くは灌漑や生活用水のための人為の加わった水路を伴って残っている。
 防府市街地から国道262号に抜ける新橋の南東端(新橋町)から,南西方向に古祖原・開出間を通って中河内に至る旧河道は,このようなものの代表である。旧河道は宅地化が進み,盛土されたりしているが,細い水路を伴った断続する水田の様子によってその存在が分かる。この旧河道のすぐ東の開出・高倉一丁目間にも似たような旧河道がある。
 


1 新橋町付近の旧流路


2 新橋町付近の旧流路