山口58  西深川付近の沖積錐
県位置コード 名  称 コード
山口58 にしふかわ Flu-cone-1-1-YAGC
西深川付近の沖積錐
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 沖積錐 D
所 在 地 図 幅 名
山口県 長門市西深川 2.5万 仙崎(山口)
    解  説
 
 長門市の中心市街地・東深川の西方,深川川の左岸に広がる連続した小扇状地ないし山麓緩斜面状を呈する沖積錐。この斜面は広いところで幅1km強あり,標高は高いところで約50m。山地から流出する五十鈴川・板持川などの小河川によって開析を受けている。末端部も北流する深川川の侵食を受け,比高10mほどの崖となっている。斜面には洪積世のくさり礫をのせている。
 沖積錐は扇状地よりは扇面の勾配が急で,崖錐よりは緩やかな地形を指すことから,この斜面は洪積世に形成された小扇状地ないし崖錐性の地形が,後に開析を受け,沖積錐の形状を呈するに至ったと見なし,沖積錐に分類した。
 沖積錐面は大正時代から耕地整理などによる開発が進み,ため池灌漑も行われ,水田や果樹園・集落・畜舎などとして利用されている。
 
 


1 沖積錐面(後方は長門市街地)


2 同上左方(後方は青海島)