山口55  東川の扇状地
県位置コード 名  称 コード
山口55 ひがし Flu-fan-1-1-YAGC
東川の扇状地
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 扇状地 D
所 在 地 図 幅 名
山口県 徳山市 2.5万 徳山(山口)
    解  説
 
 徳山市の中心市街地が立地する扇状地。周防高原の南斜面を流下する東川によって形成された。扇面は南〜西に向かって四分円状に広がっている。扇頂部は標高約60m。扇頂部の勾配は約40‰,扇央で約20‰,扇端で約12‰となっている。扇頂から扇端まで長さ約2.6km。
 扇頂から扇央にかけては,東川や山田川によって開析を受け段丘化している(開析扇状地)。扇端は沖積面に漸移し,沖積層下に没している。亜角礫を中心とする段丘堆積物は,扇頂部で薄く(4〜8m),扇端では20mを超えている。現在、扇状地東端を流下する東川は,市街地北部の周防高原南斜面に水源があって,扇頂までの延長は3.8kmほどの小河川にすぎない。一方,扇状地の縁辺に分布する上位の段丘も風化した扇状地堆積物から構成されており,合成扇状地と見なされる。このため,かつて上流部で河川争奪による流域変更があったと推定されている。
 


1 徳山の中心市街地が広がる東川扇状地(後方は周防高原)