山口47 上八道の河川争奪 | ||||||
県位置コード | 名 称 | コード | ||||
山口47 | かみやじ | Flu-pira-1-2-YAGC | ||||
上八道の河川争奪 | ||||||
地形種 | 地形項目 | 重要度 | 規模 | 保存度 | ||
河川地形 | 河川争奪地形・風隙 | C* | 線 | B | ||
所 在 地 | 図 幅 名 | |||||
山口県 豊浦郡豊田町上八道 | 2.5万 西市(山口) | |||||
解 説 | ||||||
豊田町上八道付近に見られる複雑な様相を呈する河川争奪地形。大局的には,瀬戸内海に流れる木屋川が日本海の油谷湾に流れる粟野川の上流域を争奪している。争奪面積約110km²。 北西に流下する粟野川の両側には,標高200m以下の丘陵が分布し,その起伏量は下流部で100m,八道付近では50m前後とより小さく,低平な丘陵となる。粟野川はこの丘陵の中を緩やかに流下している。最上流部の上八道付近では,粟野川に対してほぼ直交する方向に流下してきた木屋川支流の稲見川(北東→南西)や山田川(南西→北東)によって,粟野川は突然その上流部を失っている。上八道集落の北東,稲見川側では丘陵を開析する数本の小谷が風隙となっている。一方,上八道集落の南の山田川側では,幅200数十mにわたって水田面が山田川の小支流の谷頭侵食によって切り取られ,風隙地形を形成している。上八道付近には,洪積世の砂礫層がのっており,山田川側からは比高約30mの段丘地形となっている。 |
1 上流を奪われた粟野川(竹林付近で争奪されている)
2 小谷の争奪(風隙部分)