山口39  寂地峡
県位置コード 名  称 コード
山口39 じゃくち Flu-cany-1-3-YAGC
寂地峡
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 峡谷 D 中線
所 在 地 図 幅 名
山口県 玖珂郡錦町 2.5万 安芸冠山(広島)
    解  説
 
 山口県内の最高峰・寂地山(標高1337m)の南斜面に形成された峡谷。東側に位置する犬戻峡と西側の龍ヶ岳峡の2つをあわせて寂地峡と呼んでいる。2つの峡谷は,寂地峡の下端にある五竜の滝のすぐ下で合流し,錦川水系の支流宇佐川に流入している。
 犬戻峡は長さ約3.5km,水神ノ滝をはじめ大小18の滝あるいは早瀬が続く。峡谷の最奥部には犬戻ノ滝がある。龍ヶ岳峡は長さ約1km,五竜の滝(竜の字を持つ五つの滝)をはじめ多くの滝や淵,奇岩が連続する。峡谷の出口にある竜尾の滝は,高さ18mの2段の滝で,途中の段面には甌穴(ポットホール)が見られる。地質はともに黒雲母花崗岩からなる。峡谷の傾斜はかなり急であり,峡谷底はあまり深くえぐられていない。峡谷と言うより渓谷(渓流)の名がふさわしい。
 昭和41年6月,山口県の名勝に指定された。西中国山地国定公園に含まれる。階段の多い遊歩道が整備されている。峡谷入り口付近にはキャンプ場もある。五竜の滝は山口県で唯一,「日本の滝百選」に選ばれている。また,渓流は「日本の名水百選」にも選ばれている。
 


1 寂地峡入口(下流側)



2 滝と滝壷


3 ポットホール



4 寂地峡上流部