山口38  石柱渓
県位置コード 名  称 コード
山口38 せきちゅう Flu-cany-1-2-YAGC
石柱渓
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 峡谷 D
所 在 地 図 幅 名
山口県 豊浦郡豊田町今出 2.5万 於福(山口)
    解  説
 
 木屋川水系白根川の支流どうどう川が,北東−南西方向に延びる高山山塊を横断して形成した峡谷。峡谷は,ほぼ東西に延び,直線で長さ約800m。全体として狭隘な部分は少なく,周囲は森林に覆われている。
 白亜紀末の石英斑岩からなる四角〜六角の柱状節理(径15〜20cm)が渓床や渓岸に見られる。また,名前の付けられた16の滝(普賢の滝・北海の滝・連理の滝など)の他,多数の小規模な滝・淵などが連続する。河床には典型的なものは少ないが,甌穴(ポットホール)も見られる。大きなものでは径120cm,深さ270cmに達するという。
 どうどう川は高山山塊を侵食して,厚狭川水系の支流麦川川の上流を奪っている。石柱渓を上流に抜けると水田の広がる谷底平野に出るが,ここから,南の坂を上ると再び水田の広がる谷底平野に出る。これが上流を奪われた麦川川のウィンドギャップ(風隙)である。
 大正15年10月,国の名称および天然記念物に指定された。豊田県立自然公園の一部である。
 


1 石柱渓入口(下流側)


2 柱状節理の岩


3 滝


4 案内図