山口37  長門峡
県位置コード 名  称 コード
山口37 ちょうもんきょう Flu-cany-1-1-YAGC
長門峡
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 峡谷 *D 中線
所 在 地 図 幅 名
山口県 阿武郡阿東町・川上村 2.5万 生雲中・長門峡(山口)
    解  説
 
 阿武郡阿東町から同郡川上村にまたがる阿武川中流の峡谷。長門峡の範囲は,広義には阿武川本流の峡谷部と支流の生雲川,蔵目喜川,佐々並川などの峡谷部を含むが,一般には阿武川本流の峡谷部と峡谷中の龍宮淵の上流で合流する生雲川の峡谷部(生雲渓)を指す。
 峡谷は巨岩・奇岩や急流・深淵が周囲の植生と調和して,渓谷美を見せている。龍宮淵と鈴ヶ茶屋の間では,大小さまざまな甌穴(ポットホール)が見られる。
 峡谷の形成は,北西方向から谷頭侵食を進めた阿武川が,徳佐盆地北東部の火山活動で堰止められ滞水していた古徳佐湖の水を排水するとともに,流域が拡大し,下刻が進んだことによると考えられている。峡谷の地質は,中生代白亜紀後期の阿武層群を構成する流紋岩および安山岩質凝灰岩・凝灰角礫岩・溶岩などの火山砕屑岩類・火山岩類である。
 大正12年3月,国の名勝に指定された。長門峡県立自然公園に含まれる。日本画家であり,林学・地質学の専門家であった高島北海によって「長門峡」と命名され,観光開発も進められた。遊歩道・案内板が整備されている。
 


1 長門峡入口(上流側)


2 長門峡


3 長門峡