山口33  畳ヶ淵
県位置コード 名  称 コード
山口33 たたみがふち Str-join-1-2-YAGC
畳ヶ淵
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
地質を反映した地形 柱状節理 C
所 在 地 図 幅 名
山口県 阿武郡須佐町鈴野川 2.5万 長門新市(山口)
    解  説
 
 山口県北東部を日本海に流出する田万川の上流(須佐町鈴野川)に見られる柱状節理。柱状節理は田万川の河床や河岸に沿って分布しており,長さ約2km,高さは十数mに達するという。
 この付近の地形は,洪積世に噴出した溶岩(玄武岩)が田万川の河谷に流れ込んで埋積したものが,その後田万川の侵食によって削り込まれ,小さな峡谷となったものである。溶岩の埋積した面は,標高約160mの河岸段丘面として残され,段丘面上に集落(大野・藤木)や耕地が広がっている。
 段丘面上から比高約20mの谷壁を下ると田万川の谷底にでる。谷底の中を河道は河床の一部をやや開析し,谷底を屈曲しながら流れている。その両側は基盤の露出したベンチ状の河川敷が広がり,表面には浮き彫りになった亀甲状の模様が一面をおおっている。小規模な滝の部分や渓谷の基部などでは,柱状節理の構造がはっきりと現れている。
 畳ヶ淵より下流約1km,田万川へ支流鈴野川が合流する付近(下田原・唐音)の河床には,多数の甌穴が見られる。鈴野川河床には,円形の他,大きなもので長径1〜2mの楕円形をした多数の甌穴(ポットホール)が見られる。 
 


1 案内板


2 河床の亀甲模様


3 川岸の柱状節理


4 支流鈴野川のポットホール群