山口25  景清穴
県位置コード 名  称 コード
山口25 かげきよあな Str-cars-6-3-YAGC
景清穴
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
地質を反映した地形 鍾乳洞 *C 線U
所 在 地 図 幅 名
山口県 美祢郡美東町 2.5万 秋吉台北部(山口)
    解  説
 
 秋吉台の北東部,猪出台下に形成され,佐山ポリエ北部に開口する鍾乳洞。長さ約1500m。洞内は高さ20m,幅30mに及ぶところもある。洞名は壇ノ浦の合戦で敗れた平景清がひそんでいたとの伝説による。「景清洞」「赤の穴」「長生洞」とも呼ばれる。洞床は平らで砂礫が堆積しており,洞の天井は低くて平坦な部分が多い。数段のノッチ(竜の寝床,竜の抜殻)が発達し,溶食形態が観察しやすい。
 非石灰岩地域に水源を発した三角田川は,三角田ポリエをしばらく南流した後,猪出台北部から三角田洞に入り,地下水流となる。その後,直線で南南西約700mにある景清穴の洞口を出たところから,再び地表の河川となり,佐山ポリエをしばらく流下した後,佐山ポリエの西端,大正洞近くの犬ヶ森ポノールから再び地下にもぐっている。
 大正11年3月,秋芳洞とともに国の天然記念物に指定された。昭和34年,洞内照明が設けられ,昭和41年,洞内歩道や照明灯が設置されている。旱魃時には,雨乞いとして,佐山側から洞をくぐり抜ける風習がある。
 


1 洞口付近


2 鍾乳石


3 礫層


4 案内板