山口24  大正洞
県位置コード 名  称 コード
山口24 たいしょう Str-cars-6-2-YAGC
大正洞
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
地質を反映した地形 鍾乳洞 *C 線U
所 在 地 図 幅 名
山口県 美祢那美東町 2.5万 秋吉台北部(山口)
    解  説
 
 秋吉台の北東部,佐山ポリエ南西端に近い犬ヶ森の谷に開口する鍾乳洞。洞口から約100mは,戦乱の時,牛を隠したと伝えられ,「牛隠しノ穴」とも呼ばれた。奥部が大正期に発見され,「大正洞」と名付けられた。
 上・中・下層の3層に洞窟が発達している。標高170〜180mの上層は,「極楽」「高天原」と呼ばれ,石灰華滝(ナイアガラの滝)や異形の石筍(獅子岩)などの二次生成物が発達する。標高160mの中層は,上層に続く連絡洞で網状になっている。標高120mまでの下層は「地獄」と呼ばれ,最深部の「奈落」には地下水流がある。中・下層は溶食形態が卓越し,二次生成物はほとんど発達しない。
 大正12年3月,国の天然記念物に指定された。牛隠し洞と極楽洞には,昭和31年11月に照明が設けられ,昭和45年には観光客の増加のため,極楽洞の北西部に出口用のトンネルが設けられている。
 大正洞の南東約200mには,犬ヶ森ポノール(佐山の吸込み穴,大正洞の吸込み穴とも呼ばれる)がある。増水時には,佐山ポリエ北端の景清穴から流出した水流が,三角田川を流下し,ポノール中に滝状に落下する。
 


1 洞口付近


2 洞内


3 案内板