山口23  秋芳洞 
県位置コード 名  称 コード
山口23 あきよし Str-cars-6-1-YAGC
秋芳洞 
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
地質を反映した地形 鍾乳洞 *@ 線U
所 在 地 図 幅 名
山口県 美祢郡秋芳町 2.5万 秋吉台(山口)
    解  説
 
 秋吉台で最もよく知られた鍾乳洞(石灰洞)。かつて「滝穴」と呼ばれ,「しゅうほうどう」とも呼ばれる。秋吉台の南端にある広谷ポリエ北西部に洞口がある。
 地下河川型の洞窟で,秋吉台の地獄台以南を集水域とし,一日の平均水量は4万㎥。入洞できる延長約1.2kmで,わが国最大の鍾乳洞である。洞内の最も広いところは幅80m,水面からの高さ30mあまり。洞内には鍾乳石・石筍・石柱・石灰華段などの二次生成物が見られる。石柱(石灰石柱)としては,高さ28m,直径8mの黄金柱(旧称,こがねばしら)がよく知られている。石灰華段丘(石灰華段)としては,百枚皿がある。
 大正11年3月,景清穴とともに国の天然記念物に指定され(当時の名称は「秋吉村瀧穴」),昭和27年3月,日本の石灰洞中最大のものであるとして,国の特別天然記念物に指定された。秋芳洞は山口県の主要な観光資源となっており,遊歩道や照明施設の他,エレベーター(昭和30年,洞内の黄金柱の近くと台地面上を結ぶ)や人工トンネル(昭和38年,黒谷支洞と駐車場となっている矢ノ穴ドリーネ底とを結ぶ)なども設置されている。このため,洞内気流の発生や人や動物による種子の運搬等によって,洞内環境に影響がでている。