山口12  羽賀台
県位置コード 名  称 コード
山口12 はが Vol-lava-2-3-YAGC
羽賀台
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
火山地形 溶岩平頂丘 *A
所 在 地 図 幅 名
山口県 萩市,阿武郡福栄村 2.5万 越ヶ浜(山口)
    解  説
 
 羽賀ノ台とも呼ばれる。萩市周辺から東〜北方にかけて分布する阿武単成火山群に属する溶岩平頂丘(安山岩〜デイサイト質)。後期更新世に形成された溶岩平頂丘で,北東−南西方向に長円状を呈する。頂面は何段かの小起伏〜ほぼ平坦な地形からなり,複雑な形態を呈する。比較的起伏が大きく中央部に凹地を持つ350〜290m面,ほぼ平坦で南に緩く傾斜する280〜270m面,これらの周辺に分布する小規模な緩傾斜面などで構成されている。溶岩平頂丘の周辺には,平頂丘の形成によって,川が堰き止められ,後に土砂によって埋積された小埋積谷がいくつか分布する(上莚野,下莚野,吉田,羽賀など)。
 天保14(1843)年,萩藩はこの台上で大規模な演習を行った。大正期に建てられた「天保閲兵の地」の碑が台上に残されている。平坦な280〜270m面は,主として畑地として利用されている。