山口7  笠山
県位置コード 名  称 コード
山口7 かさ Vol-phm-1-1-YAGC
笠山
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
火山地形 火山砕屑丘・火口 *B
所 在 地 図 幅 名
山口県 萩市 2.5万 越ヶ浜(山口)
    解  説
 
 萩市周辺から東〜北方にかけて分布する阿武単成火山群に属する小火山。半島状に突き出た,1万1千年前に噴出した玄武岩質安山岩の溶岩台地がこの火山の底部をなし,その上に比高60m程のスコリア丘(スコリアから構成される火山砕屑丘の一種,標高112.2m)がのっている。スコリア丘は8,800年ほど前に形成された新しい火山で,頂上には直径30m程の明瞭な火口がある。
 火口の内部は見学することができる。溶岩台地の東部には,溶岩中に形成された風穴(笠山風穴)もある。溶岩台地の東端は,トンボロの形成によって本土と陸続きとなり,半島状(陸繋島)となっている。  
 山名の由来は,溶岩台地にスコリア丘をのせた形が,萩市菊ヶ浜海岸から眺めると市女笠に似ていることから名付けられたと言われる。北長門海岸国定公園に属し,地質・地形・植生など自然景観を生かした観光地となっている。
 


1 菊ヶ浜から見た笠山(市女笠に似ている)


2 笠山と本土の間のトンボロ


3 溶岩台地の島が浮かぶ笠山西方


4 笠山山頂の火口