山口1  菊川断層
県位置コード 名  称 コード
山口1 きくがわ Tec-falt-1-1-YAGC
菊川断層
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
変動地形 活断層崖 *B 中線
所 在 地 図 幅 名
山口県 豊浦郡菊川町・豊浦町 2.5万 田部(山口)・小串(小串)
    解  説
 
 菊川断層は,山口県西部の菊川町から北西方向に走り,豊浦町で響灘に没する長さ約27km,確実度T(確実な断層),活動度B(平均して千年間に0.1〜1mの変位速度を持つ)にランクされる活断層。北西部では,響灘に面する二見の直線的な海岸線となっている。近年の報告では,響灘の海底地形にも断層の延長が認められるという。
 断層地形としては,断層線に沿って直線的に延びる谷が,峠(貴飯峠)を越えて続き,北東側の断層崖地形が際立っている。菊川町藤内畑では,南西側の丘陵の斜面がとぎれ,断層谷中を流れる川が不自然に南西方向に流下しており,小谷の上流と下流が断層付近で左にずれている(オフセット)のが分かる。総量として北東側が150m以上隆起し,水平方向には,580m以下の左横ずれがあったとされている。
 
 


1 北西方向に延びる菊川断層(菊川町)


2 斜面がとぎれた谷(菊川町藤内畑)


3 北西端の断層崖(豊浦町)