鳥取85  神戸上周辺の鉄穴流し跡
県位置コード 名  称 コード
鳥取85 かどのかみ Mis-iron -1-2-TOTT
神戸上周辺の鉄穴流し跡
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
その他の地形 鉄穴流し跡 A
所 在 地 図 幅 名
鳥取県 日野郡日南町神戸上 2.5万 千屋実(高梁10-1)
    解  説
 
 日南町神戸上は花見山の南〜南西麓に位置する。花見山一帯は,風化の進んだ花崗閃緑岩から構成されていること,花見山山麓には緩傾斜の尾根が存在していたことなどから,古くより「鉄穴流し」と呼ばれる砂鉄採集が盛んで,特に江戸時代には大量の土砂が掘削された。鉄穴流し跡地には,土砂を流し込んで谷を埋めて造成した「流し田」や削り残しの「鉄穴残丘」など,複雑な小凹凸の点在する山麓地となっている。また,鉄穴流しによる土砂は石見川から日野川へと流出し,米子平野や夜見半島の成長に大きな役割を果たした。
 神戸上には「鉄穴内」「殿鉄穴」「鈩腹」「鍛冶屋田」など,砂鉄精錬に関連する小字も数多く残っている。
 
 


1 神戸上周辺の鉄穴流し跡(圃場整備が進められている)


2 同上右方(後方は花見山)


3 神戸上周辺の鉄穴流し跡(圃場整備が進められている)


4 同上右方(右後方は花見山)