鳥取71  鳥取砂丘
県位置コード 名  称 コード
鳥取71 とっとり Coa-dune-1-1-TOTT
鳥取砂丘
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
海岸地形 砂丘・風紋 @
所 在 地 図 幅 名
鳥取県 烏取市・岩美郡福部村 2.5万 浦富・鳥取北部(鳥取11-4・15-2)
    解  説
 
 鳥取平野の北部,千代川河口を挟んで東西14km,南北2kmに鳥取砂丘が広がる。砂丘地は千代川西方にある湖山砂丘と東方にある浜坂砂丘,福部砂丘の3つの地域に区分される。狭義の鳥取砂丘は浜坂砂丘に対して用いられる。
 鳥取砂丘の特徴は起伏が大きいことで,最高点は94mに達する。そして,所々に馬ノ背,長者ヶ庭など円形の窪地(スリバチ)もみられる。また,高師小僧や三稜石も見つかっている。
 鳥取砂丘は形成時代を異にする3列の砂丘群に大別できる。最も内陸側の列は洪積世に形成された古砂丘が骨格を成している。二列目は約2万年前から古墳時代までに堆積した旧砂丘で,海岸に近い第一列目は,歴史時代に堆積した新砂丘が主体となっている。北の日本海に向って,海底は急激に深くなっている。砂丘表面にはコウボウムギやハマヒルガオが自生し,クロマツの防風林に覆われている所も多い。
 観光の中心は浜坂砂丘にある“鳥取大砂丘”で背後のスリバチから15mも高くなっており,見事な風紋も描きだされる。高さ・面積ともに日本最大の砂丘といえる。
 一帯は山陰海岸国立公園に含まれ,鳥取大砂丘は国の天然記念物に指定されている。 
 
 


1 鳥取砂丘(砂丘センター北方)


2 「馬の背」付近


3 海岸侵食が進む海側斜面(東方)


4 同上(西方)