鳥取31  今市付近の河川争奪
県位置コード 名  称 コード
鳥取31 いまいち Ful-pira-1-1-TOTT
今市付近の河川争奪
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 河川争奪地形 C
所 在 地 図 幅 名
鳥取県 気高郡鹿野町 2.5万 鹿野(鳥取16-3)
    解  説
 
 河内川の上流部は,かつて鹿野町の今市から北の浜村川へ流れていた。それを河内川が奪ってしまったのである。河内川が争奪河川,浜村川が被争奪河川になる。河内川側の谷底平野は今市付近のかつての河床面より4〜5m低い位置にあり,今市付近は河内川に対しては段丘となっている。
 しかし,浜村川もかつては小仏谷から北へ流れ永江川へ注いでいた。すなわち,次のように少なくとも2回の争奪があり,3つの川筋があったと考えられる。
 @河内川上流〜永江川 →争奪→ A河内川上流〜浜村川 →争奪→ B河内川上流〜河内川
 争奪の原因は鹿野断層によるものである。ただし,鹿野断層は右横ずれであり,流路の変更方向とは一致しない。断層が弱線となり,侵食が進んだためと考えられる。争奪の時代については,地形の開析状態などからみて,比較的新しい時期であろう。