島根120 矢上盆地の鉄穴流し跡 | ||||||
県位置コード | 名 称 | コード | ||||
島根120 | やかみ | Mis-iron-1-2-SHIM | ||||
矢上盆地の鉄穴流し跡 | ||||||
地形種 | 地形項目 | 重要度 | 規模 | 保存度 | ||
その他の地形 | 鉄穴流し跡 | A | 中 | B | ||
所 在 地 | 図 幅 名 | |||||
島根県 邑智郡石見町 | 2.5万 矢上(浜田11-2) | |||||
解 説 | ||||||
矢上盆地は石見町矢上から中野に広がる侵食盆地で,標高170〜350m,周辺は京太郎山(標高827m)や原山(標高888m)など急峻な山地で境される。盆地部は細粒の黒雲母花崗岩からなり,風化が進み,マサ土化が著しいのに対し,周辺山地は中生代の酸性火山岩類からなる。地質の違いが地形に明瞭に反映されている。盆地周辺の山麓部では,江戸時代に鉄穴流しが盛んに行なわれ大量の土砂が掘削された。鉄穴流し跡は全体としては山麓緩斜面状の様相を呈するが,鉄穴残丘や分離丘陵状の突起と浅い谷など複雑に入り組んだ地形を形成している。特に西部の鹿子原付近では顕著な鉄穴流し跡地形が残っている。鉄穴流しによる土砂は矢上川から江の川へと流出し,江津の海岸平野の成長に大きな役割を果たした。 | ||||||
1 矢上盆地(南西側)
2 同上右方
3 同上右方(北東側)
4 鉄穴残丘