島根76  出雲平野
県位置コード 名  称 コード
島根76 いずも Flu-delt-1-1-SHIM
出雲平野
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 三角州 D*
所 在 地 図 幅 名
島根県 出雲市・平田市・簸川郡斐川町ほか 5万 出雲・大社(大社4・8)
    解  説
 
 斐伊川と神戸川の沖積作用によって形成された山陰屈指の三角州平野で,東西約20km,南北約5kmに広がる。北に島根半島山地,東は宍道湖,西は大社湾(日本海)で境される。河川の大きさに比べて広い三角州平野が形成されたのは,島根半島山地が日本海の沿岸流を弱めていること,縄文末期に三瓶山の火砕流が神戸川を経て大量に流下したこと,江戸時代に斐伊川流域で盛行した砂鉄精錬業のための「鉄穴流し」によって膨大な土砂が平野に流出したことが影響している。平野の西部には砂州・砂丘地帯が広がり,東部の宍道湖沿岸には新田開発によってできた低湿な干拓地が続く。平野中央部は旧河道や自然堤防などが点在する三角州が分布する。特に斐伊川は江戸時代に幾度も河道の付け替え(川違え)が行なわれており,顕著な河道跡をたどることができる。  
 


1 宍道湖側から見た出雲平野(右手が斐伊川河口)


2 上流側から見た出雲平野


3 松の防風林で囲われた散村が広がる