岡山95  医王山南麓の麓屑面 
県位置コード 名  称 コード
岡山95 いおうざん Cli-colv-1-1-OKAY
医王山南麓の麓屑面 
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
気候地形 麓屑面 C 中S
所 在 地 図 幅 名
岡山県 備前市 2.5万 片上(姫路16-2)
    解  説
 
 岡山県の瀬戸内沿岸には,標高は大きくないが,急峻な山腹斜面と山麓に広がる緩斜面を併せもつ山がいくつも存在する。備前市西部の医王山(標高301m)もその一つで,高田流紋岩からなる山体である。山腹(標高250〜100m)は非常に急で,山麓(標高70〜30m)には帯状に緩斜面が広がる。緩斜面は径数cmの亜角礫〜角礫からなる礫層によって構成される。礫層は厚さ数m,無層理で淘汰が悪く,いわゆる麓屑面に該当する。礫は半クサレ状態であるが,麓屑面の形成時代は不明である。隣接する山々の山麓にも類似の地形がみられる。
 麓屑面の南をJR山陽新幹線,山陽本線,国道2号線が通っている。なお,前面にある大ヶ池は備前焼の原料の粘土を採掘した跡地であるといわれる。
 
 


1 医王山南麓の麓屑面と大ヶ池


2 麓屑面(標高50m付近までは住宅地となっている)


3 麓屑面の露頭