岡山75  岡山平野
県位置コード 名  称 コード
岡山75 おかやまへいや Flu-delt-1-1-OKAY
岡山平野
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 三角州 *D
所 在 地 図 幅 名
岡山県 岡山市・倉敷市・
都窪郡早島町・邑久郡邑久町
5万 和気(姫路16)・西大寺(徳島13)・岡山北部(高梁4)・岡山南部・玉島(岡山及丸亀1・5)
    解  説
 
 岡山平野は岡山市から倉敷市まで東西40kmほど続く瀬戸内屈指の沖積平野である。岡山平野一帯は,中世までは“吉備の穴海“とよばれる大きな内湾で,児島半島は瀬戸内海に浮かぶ島であった。この穴海には,現在は陸封されている操山丘陵や京山,吉備中山,早島,向山,連島,乙島,柏島など多数の島が浮かぶ多島海となっていた。吉井川・旭川・高梁川の三大河川やその支流の砂川,笹ヶ瀬川,足守川,里見川が運んできた大量の土砂によって穴海は埋積され,平野が形成されていった。海岸部ではそれぞれの造った平野が繋がっているため,全体として岡山平野の名が用いられる。平野の北部は自然堤防や後背地の発達する氾濫原で,その前面に低平な三角州が,そして塩田や新田として開発された近世の干拓地及び明治以降の干拓・埋立地がさらに海側に延びている。
 三角州は吉井川・旭川・高梁川の河口部にみられる。
 吉井川の三角州は,北は邑久町と長船町の境界部,県道飯井宿線あたりまで,南は邑久丘陵の西部から上寺山,西大寺の市街地,可知,益野,海吉を結ぶ範囲まで,標高2〜5mの地域に広がる。
 旭川の三角州は,北は龍ノ口(標高257m)山塊の南縁からダイミ山(標高257m),備前一宮,吉備津を結ぶ範囲まで,南は操山(標高169m)丘陵の南縁から岡山旧市街地南部,笹ヶ瀬川と足守川の合流部,早島丘陵の北縁を結ぶ範囲まで,標高2〜5mの地域に広がる。
 高梁川の三角州は,北は八幡山(標高139m)の狭窄部まで,南は連島の北からJR新倉敷駅付近まで標高1〜5mの地域に広がる。
 高梁川と旭川の三角州は繋がっているが,JR中庄駅付近が両者の境界にあたる。
 
 
 


1 児島湾と岡山平野(三角州)


2 同上右方(百間川河口付近)


3 吉井川河口付近の岡山平野(三角州)


4 同上(右方)