岡山72 東高梁川 | ||||||
県位置コード | 名 称 | コード | ||||
岡山72 | ひがしたかはしがわ | Flu-old-1-2-OKAY | ||||
東高梁川 | ||||||
地形種 | 地形項目 | 重要度 | 規模 | 保存度 | ||
河川地形 | 旧河道 | *⑤ | 中 | C | ||
所 在 地 | 図 幅 名 | |||||
岡山県 倉敷市 | 5万 岡山南部・玉島(岡山及丸亀1・5) | |||||
解 説 | ||||||
高梁川は流路延長117km,流域面積約2700km²の岡山県最大の河川。東高梁川は明治時代まで流れていた高梁川の分流。鉄穴流しによる土砂の流出で広大な三角州が形成されたが,一方で河床が上昇して氾濫が頻発するようになった。こうしたことから,高梁川では河道の改変や開削が多い。 明治以前の高梁川は倉敷平野の北,八幡山の北麓で東西2つに分かれて玉島湾に注いでいた。西高梁川は,八幡山の西(現柳井原貯水池)を通って,現在の高梁川の流路から玉島湾に注いでいた。東高梁川は八幡山の北から東へ屈曲し,酒津から南へと流れ,連島の東で玉島湾に注いでいた。 明治40(1907)~大正14年(1925)に高梁川の河川改修事業が行なわれた。酒津から南西に水路を開削して東高梁川と西高梁川を結び,八幡山の西流路を閉め切り,併せて酒津以南の東高梁川を廃川とした。これによって,河川跡地に454haの新たな土地が生まれ,河口部に323haの新田ができたという。河川跡地は工業用地として利用されたが,近年は住宅地も多い。東高梁川は天井川となっていたようで,周辺の平野面より少し高く,自然堤防状を呈している。幅500mの旧河道を長さ9kmほどたどることができる。旧河道の東端を水島臨海鉄道が走り,酒津堰で取水された南部用水が旧河道の中央を流れている。 |
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1 旧河道の東高梁川(用水路が流れる中央部)
2 旧河道東端(畑の後方に水島臨海鉄道線)
3 自然堤防状の旧河道