岡山57  宇甘川上流部の埋積谷
県位置コード 名  称 コード
岡山57 うかいがわ Flu-bury-1-2-OKAY
宇甘川上流部の埋積谷
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 埋積谷 C*
所 在 地 図 幅 名
岡山県 上房郡賀陽町上竹 2.5万 有漢市場(高梁7-2)
    解  説
 
 旭川の支流宇甘川の上流部には河川の流量に比べて広い谷底平野が存在する。平野の幅は1km,長さは2km,水田が広がる。平野を挟む東西に,標高600m近くの矢倉山,神子山など中生代の流紋岩や安山岩からなる山々が屹立しており,その山麓には第三紀の備北層群が分布している。備北層群は側方侵食されやすく,なだらかな丘陵状の地形を呈している。しかし,このような広い谷底平野が残されているのは,河川争奪に起因する。争奪河川は高梁川水系の有漢川の支流佐与谷川である。風隙は上竹の片山付近,標高340m付近で,そこが宇甘川の現在の源流となっている。しかし,争奪以前には,宇甘川の源流はさらに南へ5km地点にあり,この地域は上流部と中流部の間に位置する侵食盆地であった。この地域の宇甘川は無能河川化しているといえる。  
 


1 埋積谷の宇甘川上流部


2 同上(右方)


3 同上(右方)