広島100  和知衝上断層の露頭
県位置コード 名  称 コード
広島100 わちしょうじょう Mis-crop-1-2-HIRO
和知衝上断層の露頭
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
その他の地形 断層露頭 C
所 在 地 図 幅 名
広島県 三次市和知町 2.5万 三良坂(浜田)
    解  説
 
 三次市街地から東方約6km,中国自動車道の切取面に見られる断層露頭。露頭の底辺幅90m,高さ28m。中国自動車道建設工事の際,切り取り崖部で発見された。
 この断層露頭は,三次盆地の北縁を東南東に延び,和知町付近で北東に方向を変え,庄原盆地に至る船佐・山内逆断層の一部である。本露頭では,向かって西側に砂層・泥層・礫層からなる褶曲を受けた備北層群の地層が見られ,東側の花崗斑岩の岩体が西の備北層群の地層上に斜めに乗り上げている。船佐・山内逆断層の活動期は,第四紀前半であり,第四紀後半の活動はほとんど認められないと言う。
 露頭は三次市和知町西組の国道183号から,小径を北に入った中国自動車道の切取面にあり,高速道の対岸側に観察台や説明板が設けられている。切取面には若木が茂ってきており,露頭の観察はしにくくなっている。船佐・山内逆断層は,昭和36年(1961)5月,国の天然記念物に指定されている。
 
 


1 和知衝上断層の露頭(手前は中国自動車道、露頭は松の生育により見えにくくなっている)


2 説明板