広島97  三河内付近の鉄穴流し跡
県位置コード 名  称 コード
広島97 みつがいち かんななが Mis-iron-1-2-HIRO
三河内付近の鉄穴流し跡
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
その他の地形 鉄穴流し跡 A
所 在 地 図 幅 名
広島県 比婆郡比和町 2.5万 西城(高梁)
    解  説
 
 広島県北東部,比和町の市街地から東南東約3.5km,比和町三河内付近に見られる鉄穴流し跡の地形。
 三河内は標高500m前後の西がやや開けた1.5km四方程の小盆地で,盆地内の小和田集落付近は,東から西に緩やかに傾斜する山麓となっている。ここでは,古くから鉄穴流しによる砂鉄採取とそれに伴う開田が行われていた。
 一帯は,古期花崗岩類(黒雲母花崗岩)が分布しており,鉄穴流しのため,風化部は削り取られて平坦地となり,やがて水田化されていった。硬質の未風化部は,削り残されて小丘(鉄穴残丘)となっているが,残丘の数は比較的少なく,水田の占める割合が多い。小奴可付近の鉄穴流し跡に比べ分布範囲は狭い。