広島93  安駄山南東麓のペディメント
県位置コード 名  称 コード
広島93 あんだ Mis-pedm-1-1-HIRO
安駄山南東麓のペディメント
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
その他の地形 ペディメント A
所 在 地 図 幅 名
広島県 東広島市 2.5万 中深川・井原市(広島)
    解  説
 
 安駄山は広島市街地から北西へ約20kmの所にある山で,その南東山麓にはペディメント(山麓緩斜面)が発達する。
 北東−南西方向に延びる安駄山(標高735.3m)−高鉢山(標高726m)山塊の山頂付近(最高地点の標高763m)には,場所によってごく狭い小起伏部が見られるが,山腹は急峻な斜面で取り巻かれている。しかし,志和盆地に面した南東斜面では,標高300〜350m付近から谷底にかけて,谷の発達のあまり見られない緩やかな斜面が発達している。この山麓の緩やかな斜面は,ペディメント(山麓緩斜面)と呼ばれている。
 志和盆地を北東に流下する関川は,盆地北東端の狭隘部で侵食が阻まれるため,志和盆地の沖積面の標高は210〜250mもある。このためペディメントの発達する範囲は,比高100数十m以内である。山塊の地質は,山頂部から急斜面にかけては流紋岩,山麓緩斜面は花崗岩で構成されており,地形の境界とおおむね一致する。高鉢山山麓の緩斜面では,マトリックスを含む数10cm大の亜角礫の堆積が認められる。
 
 


1 安駄山南東麓のペディメント(左手の山が高鉢山)


2 同上右方(安駄山付近)


3 同上(右方)


4 緩斜面堆積物