広島90  道後山山頂付近
県位置コード 名  称 コード
広島90 どうご Mis-pene-2-2-HIRO
道後山山頂付近
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
その他の地形 準平原遺物 C
所 在 地 図 幅 名
広島県 比婆郡東城町 2.5万 道後山(高梁)
    解  説
 
 東西に延びる中国脊梁山地の中央部に位置する道後山は,広島県の北東部,鳥取県境にある標高1268.4mの山体である。標高1000mを超える山頂付近は,緩やかな傾斜の斜面や山頂間の凹部が分布する。これらの小起伏面は,中国山地に分布する高位侵食小起伏面(高位侵食平坦面,脊梁山地面)と考えられている。赤木(1991)は,東中国脊梁山地の侵食平坦面の中で最も標高の高い位置に分布するものを道後山面(1100m前後)と呼んでいる。
 侵食小起伏面は,道後山の西にならぶ岩樋山(標高1271m)の西斜面に広く,道後山の北や東にも分布している。侵食小起伏面上から見た,道後山・岩樋山は,緩やかなドーム状の山容を呈している。山頂付近の地質は,角閃石黒雲母花崗岩とその上部の石英閃緑岩から構成されている。石英閃緑岩の風化層は,かつて鉄穴流しによる砂鉄採掘が行われていた。
 一帯は,比婆道後帝釈国定公園に属する。緩斜面を利用して牧場が営まれ,スキー場も設けられている。
 
 


1 緩やかな山頂の道後山(準平原遺物)


2 道後山山頂


3 山頂緩斜面のスキー場