広島88 八幡高原 | ||||||
県位置コード | 名 称 | コード | ||||
広島88 | やわた | Mis-pene-1-2-HIRO | ||||
八幡高原 | ||||||
地形種 | 地形項目 | 重要度 | 規模 | 保存度 | ||
その他の地形 | 隆起準平原 | *A | 大 | B | ||
所 在 地 | 図 幅 名 | |||||
広島県 山県郡芸北町 | 5万 木都賀(浜田)・三段峡(広島) | |||||
解 説 | ||||||
八幡高原は広島県の北西部,島根県境の芸北町にある標高730〜850mの高原で,周囲を臥竜山・掛頭山・大佐山・高岳などの1000〜1200m級の山々に囲まれた,南北8km,東西1〜4kmの盆地状の高原である。 周囲の山々の山頂付近は,小起伏の地形となっており,これらの小起伏面は,中国山地に分布する高位侵食小起伏面(高位侵食平坦面,脊梁山地面)に対比されている。 一方,それより標高が200m程低い高度帯に位置する八幡高原の小起伏地形は,同様の地形が脊梁山地を横断して分布することから,中国地方の侵食小起伏面である道後山面(標高1100〜1200m)と吉備高原面(標高500〜600m)の間に挟まった独自の形成期を持つ小起伏面(八幡高原面,標高700〜800m)と見なされている(赤木,1991)。また,この小起伏面を大きくは吉備高原面に分類し,その中のT面(高野面,標高800〜900m)に相当するとの見方もある(藤原,1996)。中国山地の小起伏面の分布や対比,形成時期,その後の地形の変遷などの見解は一致していないが,本域の小起伏面(八幡高原面あるいは吉備高原T面,高野面)は,独自の分布と形成期をもった小起伏面と見なしてよい。 一帯は,西中国山地国定公園に属している。高原中最大の奥尾崎谷湿原周辺は,県の自然環境保全地域に指定されている。昭和32年(1957)下流部に完成した樽床ダムによって,侵食が比較的進んだ八幡高原南半の低地は,ダム湖(聖湖)に没している。 |
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1 八幡高原(隆起準平原)
2 同上(右方)
3 同上右手(中央は臥竜山)