広島85  矢野の岩海
県位置コード 名  称 コード
広島85 やの Cli-bflo-1-2-HIRO
矢野の岩海
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
気候地形 岩塊流(岩塊斜面を含む) A
所 在 地 図 幅 名
広島県 甲奴郡上下町 2.5万 本郷(岡山及丸亀)
    解  説
 
 JR福塩線備後矢野駅から西へ約1.4km,標高547.5mの山塊の西斜面にある岩塊流。「矢野の岩海」と呼ばれる。
 岩海は,この山塊を開析して西に流下する谷の中流部,標高450m付近に分布する。一帯は,角閃石黒雲母花崗岩の分布域にあたり,巨礫も径2〜6mの角の取れた角閃石黒雲母花崗岩礫である。地表に露出している部分は長さ約100m,幅約10m,厚さは約7m。本岩海の南南西約13kmにある久井の岩海に比べ,土砂に埋積された部分が多く,露出部は狭い。一方,礫径は比較的大きなものが多い。
 昭和39年(1964)6月,久井の岩海とともに「久井・矢野の岩海」として,国の天然記念物に指定された。矢野温泉公園「四季の里」の一角を占める。説明板や遊歩道があり観察は容易である。
 
 


1 矢野の岩海


2 矢野の岩海(土砂に埋積されている)


3 案内板