広島84  久井の岩海
県位置コード 名  称 コード
広島84 くい Cli-bflo-1-1-HIRO
久井の岩海
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
気候地形 岩塊流(岩塊斜面を含む) A
所 在 地 図 幅 名
広島県 御調郡久井町 2.5万 甲山(岡山及丸亀)
    解  説
 
 三原市街地の北約17km,宇根山(標高698.8m)の南西斜面にある岩塊流。「久井の岩海」あるいは「ごうろ」と呼ばれる。
 宇根山山塊は,北西から南東に延びる緩やかな山容の山地で,その上部は流紋岩類からなり,山腹・山麓には,花崗閃緑岩・花崗岩が分布する。岩海は,標高480〜570mの花崗閃緑岩分布域にあり,花崗閃緑岩の1〜7mの巨礫からできている。浅い凹地を埋めるように,帯状に配列している。それらは「おおごうろ」「こごうろ」「なかごうろ」「ぜにがめごうろ」などの名が付けられている。長さは最大のもので約550m,幅も最大のもので約100mある。周辺部では,土砂で埋積された巨礫も見られる。
 久井の岩海から南東約2km,宇根山山塊の南東側山麓の浅い谷にも岩海(仏谷岩海)がある。業者による採石が進み,巨礫の累積は見られなくなっている。
 昭和39年(1964)6月,「久井・矢野の岩海」として,国の天然記念物に指定された。説明板や遊歩道があり観察は容易である。
 
 


1 久井の岩海(岩塊流)


2 久井の岩海(大ごうろ)


3 上方から見た岩海


4 案内板