広島80  美能付近のトンボロ
県位置コード 名  称 コード
広島80 みのう Coa-tomb-1-1-HIRO
美能付近のトンボロ
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
海岸地形 トンボロ及び陸繋島 C
所 在 地 図 幅 名
広島県 佐伯郡沖美町 2.5万 似島・江田島(広島)
    解  説
 
 広島湾に浮かぶ能美島の北西端に突き出た小半島は,トンボロ及び陸繋島からなる。西方に突き出した小半島の付け根には,沖美町の美能集落が立地しており,ここがトンボロ(陸繋砂州)にあたる。本島から西の陸繋島までのトンボロの長さは,100m程であるのに対し,幅は400mを超えている。これは,トンボロ北側での人為的な土地造成による影響と考えられる。本来のトンボロは,集落の密集した南側の幅120m程である。一帯は黒雲母花崗岩からなる。
 この陸繋島の北端からは,さらに北に向かって細長く岬(先端は,岩根鼻と呼ばれる)が突き出している。岬の大部分は標高49m以下の丘で,その付け根付近は低地となっており,これも小規模なトンボロ及び陸繋島の地形である。トンボロの長さは,50m強,幅はかなり広く,人為的な埋め立てが行われている。
 一帯は,かつては軍の砲台が置かれた要塞地であったが,現在は風光明媚な観光地(がんねムーンビーチ)となっており,陸繋島部分を含め改変されている。瀬戸内海国立公園の一部である。