広島73  仙酔島の岩石海岸
県位置コード 名  称 コード
広島73 せんすい Coa-coas-1-1-HIRO
仙酔島の岩石海岸
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
海岸地形 岩石海岸 C 中線
所 在 地 図 幅 名
広島県 福山市 2.5万 鞆(広島)
    解  説
 
 仙酔島は福山市の鞆港沖合200mにある周囲約3.5km,面積0.9km²の小島で,主として高田流紋岩類の凝灰質流紋岩ないし流紋岩質凝灰岩からなる。浅い湾入部には砂浜海岸も一部見られるが,仙酔島の海岸線の突出部は,ほとんどが海食崖を伴う岩石海岸となっている。
 波の穏やかな瀬戸内海にあるため,比高の大きな海食崖は少ないが,海食崖下には多くの海食洞や隆起海食洞,海食洞門,陸繋島(下加美島)などを見ることができる。
 仙酔島の岩石海岸は,色々な地質現象が観察できる場所としても知られている。仙酔層(頁岩・砂岩・礫質砂岩からなる地層)・玢岩の岩脈・多くの断層・海食洞は,県の天然記念物に指定されている。
 仙酔島は,瀬戸内海国立公園の中央部に位置し,「鞆公園」として大正14年(1925)国の名勝に指定されている。島の南側には海岸に沿って自然遊歩道が整備されている。
 
 
 
 


1 仙酔島の岩石海岸


2 仙酔島の岩石海岸


3 同上(右方)