広島66  下組付近の自然堤防
県位置コード 名  称 コード
広島66 しもぐみ Flu-leve-1-1-HIRO
下組付近の自然堤防
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 自然堤防 D
所 在 地 図 幅 名
広島県 福山市中津原 2.5万 新市(岡山及丸亀)
    解  説
 
 福山市街地北部,芦田川とその左支流高屋川が合流する地点付近(中津原字下組)に形成された自然堤防。
 東西に細長く延びる構造性の盆地(神辺平野)では,西方の世羅台地を開析した芦田川が東へ流下し,一方,東方の岡山県境からは高屋川が西へ流下している。2つの川は,盆地中央部で流路を南に変え,丘陵〜小起伏山地の間の狭窄部(長さ約5km,幅600m程度)へと入り,ここで両河川は合流している。この2つの川に挟まれた下組集落付近には,自然堤防〜中州状の地形が見られる。自然堤防の比高は1m程度。この地形は,やや上流の小山・新茶屋集落まで明瞭ではないが断続的に続いている。
 神辺盆地の南端から狭窄部にかけては,盆地内の河川が複雑に合流し,流路を変えるため,しばしば洪水に見舞われてきた。このため,近世には堤防も築かれており,自然堤防の形成にはその影響もあると見られる。
 
 


1 下組付近の自然堤防(集落ののる自然堤防が右手小山へと続く)