広島56 新市盆地の河岸段丘 | ||||||
県位置コード | 名 称 | コード | ||||
広島56 | しんいち | Flu-terr-1-1-HIRO | ||||
新市盆地の河岸段丘 | ||||||
地形種 | 地形項目 | 重要度 | 規模 | 保存度 | ||
河川地形 | 河岸段丘及び段丘崖 | D* | 中S | B | ||
所 在 地 | 図 幅 名 | |||||
広島県 比婆郡高野町 | 5万 頓原(浜田) | |||||
解 説 | ||||||
新市盆地は,広島県北部の水を集めた神野瀬川(江の川の支流)が侵食し,形成した標高520〜600mの盆地で,盆地底には河岸段丘が分布する。盆地東端の王居峠から流下した神野瀬川は,ほぼ西へと流下し,盆地中央部で,盆地北端の大貫峠から南流した支流和南原川と合流し,盆地西端の砂ヶ原に至って,深い谷を形成している。王居峠と大貫峠は,ともに風隙地形で盆地側には谷底平野が広がり,峠を越えると急斜面の谷となる。 盆地中心部は,おもに備北層群からなる緩やかな丘陵地が広がり,浅く開析して流れる神野瀬川の両岸には,数段の河岸段丘が分布する。河床からの比高は,約20m,約40mなどがある。段丘は「吉備土」とも呼ばれる黄褐色の軟弱な軽石層(三瓶浮布軽石・池田軽石層)で覆われており,その上に黒色の火山灰層をのせている。段丘の主な分布域は,大貫峠から南にかけての和南原川の右岸側,それに盆地中央部の高野町新市から下流の下門田にかけての神野瀬川の左岸である。 |
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1 新市盆地の河岸段丘
2 同上(右方)
3 数段の河岸段丘が分布する
4 段丘崖の露頭