広島48  向井原の風隙
県位置コード 名  称 コード
広島48 むかいはら Flu-wgap-1-3-HIRO
向井原の風隙
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 風隙 C
所 在 地 図 幅 名
広島県 高田郡向原町 2.5万 安芸吉田(広島)
    解  説
 
 JR芸備線向原駅のある向原町向井原には,戸島川が三篠川に奪われた河川争奪地形がある。
 戸島川は北東−南西方向の構造性の谷の中を北東へと流下している。三篠川は東から西に流れ,戸島川の上端を切断し,風隙地形(谷中分水界)を形成している。戸島川流域は,日本海に排水する江の川水系に属し,三篠川流域は瀬戸内海に排水する太田川流域に属するため,この谷中の分水界(標高205m)が,陰陽(山陰・山陽)の分水界となる。
 風隙は三篠川側の谷底からは,比高20mの段丘地形となっている。風隙部は丸山(標高252.4m)と呼ばれる小山体を挟んでいるため,段丘崖は2つに分断されている。戸島川のかつての上流側河床面は,三篠川南岸の向原町運動公園付近に残されており,岡田段丘として紹介されている(案内板による)。
 丸山の山頂は,これらの地形を見るのに適した場所にあり,公園となっているが,樹木などに隠されて眺望は充分ではない。 
 
 


1 向井原の風隙(右の小山は丸山)


2 同上右手(手前は三篠川流域)


3 手前から岡田段丘、三篠川谷底平野、右方に風隙