広島46  丸押付近の風隙
県位置コード 名  称 コード
広島46 まるおし Flu-wgap-1-1-HIRO
丸押付近の風隙
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 風隙 C
所 在 地 図 幅 名
広島県 山県郡千代田町,広島市 2.5万 琴谷 (広島)
    解  説
 
 広島市街地の北方約25kmにある海見山(標高870.0m)付近は,日本海側の江の川水系と瀬戸内海側の太田川水系の分水界に当たる。北東−南西方向に延びる海見山山塊の南東側斜面に沿って,構造性の谷が延びている。この谷を江の川水系の支流冠川が北東方向へ,緩やかな勾配で,ゆったり流れている。南西端の最上流部(丸押付近)の標高435m地点が分水界をなし,風隙となっている。風隙を越えると,南から侵食を進めてきた太田川支流鈴張川の流域となり,谷底平野は狭まり,急勾配の河道が南西へと流下する。風隙部の標高差約200m。
 陰陽を結ぶ地点であり,かつての鈴張街道は,瀬戸内側から風隙地点まで,ヘアピンカーブが続く交通の難所であった。現在も中国自動車道や国道261号が通過している。
 
 


1 丸押付近の風隙(争奪河川の鈴張川流域)


2 同上右手(風隙部、左手は太田川水系、右手は江の川水系)


3 無能河川となった冠川の谷底平野(奥手に風隙)