広島42  神田付近の環流丘陵
県位置コード 名  称 コード
広島42 じんでん Flu-mean-2-3-HIRO
神田付近の環流丘陵
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 環流丘陵 A 中S
所 在 地 図 幅 名
広島県 加茂郡河内町 2.5万 白市 (広島)
    解  説
 
 沼田川支流入野川の中流にある環流丘陵。JR山陽本線入野駅の南西700m,河内町神田集落付近にある。2つの小丘が東西にならんで瓢箪状の孤立丘となっている。西の丘(標高145m)は,水田面から比高40m,東の丘は20m程度で,その周囲は,幅約200mの水田面が取り巻いている。水田面はかつての入野川の河道を示すと考えられる。現在の入野川は,丘の東側をショートカットして,南から北へと流下している。JR山陽本線,国道432号もこの間隙を通過している。
 環流丘陵の西の丘の上には,布多都宮八幡神社が祀られており,東の丘の麓には,厳島神社が祀られている。一帯は,常緑広葉樹を主とした暖温帯林の景観をよく残していることから,「鶴亀山の社叢」として県の天然記念物に指定(昭和30年)されている。本域の東方5kmの小起伏面上に,広島空港が建設されたため,入野川の東の谷壁付近から小起伏面上にかけては,河内臨空団地など大規模な地形改変が進みつつある。