広島39  上下川の穿入蛇行
県位置コード 名  称 コード
広島39 じょうげ Flu-mean-1-3-HIRO
上下川の穿入蛇行
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 穿入蛇行 D
所 在 地 図 幅 名
広島県 双三郡三良坂町・吉舎町 5万 三次(浜田)・上下(高梁)
    解  説
 
 上下川は江の川水系南東部の一大支流・馬洗川の上流域を占める川で,その下流部,吉舎町安田付近から馬洗川との合流地点・三良坂町岡田付近までは,屈曲の著しい穿入蛇行区間(延長約22km)となっている。
 上流部の吉舎町安田から約13km下流の支流本村川と合流する付近までは,吉舎安山岩類で構成され,山頂付近は標高400m台の小起伏山地(世羅台地面)となっている。上下川は,この小起伏山地を約200m開析している。谷壁は急で,狭い谷底平野となっていたが,現在は本村川合流地点のやや上流に建設された灰塚ダム(昭和63年から国土交通省によって工事が進められ,平成18年に竣工した)の湖水に没している。
 合流点から下流は,基盤岩である流紋岩とその上に堆積した第三紀の砂岩・礫岩(備北層群)からなる標高280〜300mの丘陵を浅く開析している。滑走斜面側には,1〜2段の河岸段丘が分布する。
 段丘面上は畑や水田,沖積面はほとんどが水田となっている。集落は主として山麓・段丘面・沖積面に分布し,沖積面上の家屋は,昭和47年7月豪雨で大きな被害を被った。
 
 


1 上下川の穿入蛇行


2 同上(右方)


3 上下川(灰塚ダム付近)