広島30  常清滝
県位置コード 名  称 コード
広島30 じょうせいのたき Flu-fall-1-1-HIRO
常清滝
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 滝及び滝壷 D*
所 在 地 図 幅 名
広島県 双三郡作木村 2.5万 口羽町 (浜田)
    解  説
 
 三次市街地の北西,江の川支流作木川が江の川本流に合流する地点(港集落付近)から,1km遡ったところに天楽集落がある。ここに流入する小支流の上流約800mのところに,中国地方で最大の落差126mを持つ常清滝がある。日光の華厳の滝よりも29m高い。滝は3段になっており,上段滝の落差が36m,中段滝が69m,下段滝が21mである。
 常清滝付近は,三次盆地を流下した江の川が中国山地の隆起に抗して,深い峡谷を形成しながら流下している地帯で,「江の川関門」と呼ばれている。中国山地を東中国山地と西中国山地に分ける重要な地形境界でもある。
 滝の上流側は,標高400〜500m台の吉備高原面に相当する小起伏の山地が広がっている。作木川や江の川は,標高120m付近まで谷底の侵食を進めている。このため,滝の上流・下流間には300〜400mの標高差が生じている。滝の上流域は,集水面積が約1.5km²と狭いため,滝の水量は少なく,滝壷もあまり発達していない。
 昭和35年(1960)8月,広島県の名勝に指定された。「日本の滝百選」にも選ばれている。下流には,キャンプ場や駐車場がある。
 
 


1 天楽集落側から見た常清滝


2 常清滝


3 常清滝(上部)


4 常清滝(下部)